こんなにApple製品を買わないのはいつぶりだろう
日本時間9月13日、2018年のAppleの新製品発表会が開催された。
今年のiPhoneはIPhone Xs, Xs Max, XRの3機種らしい。
昨年のiPhone 8, Xも見送ったが、今年も見送ることになりそうだ。
初めてApple製品を買ったのは、2008年のことだった。
中学受験の合格祝いに、iPod nanoの第3世代を買ってもらった。
指を滑らせて動かす、クリックホイールがついているモデルだ。
当時のiPodにはカメラすらついていなくて、画面は小さかったけれど、とても軽くて小さかった。
それをきっかけに、Apple製品に興味を持ち、毎年9月の新製品発表会は欠かさずに見ていた。
中学生だったこともあり英語は聞き取れなかったけれど、ワクワクしながら何が発表されるのか楽しみにしていた。
デザインがかっこよくて、iPod Shuffleを買ったこともあった。
Apple製品に一番目を輝かせたのは、2010年のことだ。
当時発売された、iPod touchの第4世代。
カメラを搭載し、iOSのアプリも動かすことができる。
4万円という、お年玉で買える金額のそのデバイスは、まるで魔法の一台だった。
発表と同時に予約して、発売日には学校が終わってから家電量販店まで自転車を飛ばしたのはいい思い出だ。
それからすぐ後、iPod nanoの5世代を購入した。
クリックホイールを搭載した最後のモデルだったのと、真っ青なカラーがとても気に入った。けれど、結局iPod touchばかり使ってしまい、ほとんど出番はなかった。
しばらくして2012年、iPod touchの第5世代が発売された。
iPhone 5とほぼ同じ性能、5色のバリエーションがあり、CPUの性能は向上し、しかも画面サイズは大きくなった。
この頃のデバイスは、1年毎の性能アップが大きかった。
やや性能不足気味だったiPod touchも第4世代から第5世代に買い換えたことで、ゲームの処理も、ネットブラウジングも、何もかもが快適になった。
この頃、Androidのスマートフォンを持つようになったが、やはりiPod touchは使いやすく、スマートフォンと一緒にいつも持ち歩いていた。
少し空いて、2016年の3月には、憧れだったiPad ProをApple Pencilと一緒に購入した。
大学の授業プリントを見たり、Apple Pencilでノートを取ったりしていた。
さらに2016年の夏、ようやくiPhone 6sを購入した。
最新のiPhoneはカメラも動作もデザインも素晴らしくて、3D touchなんていう画期的な機能までついていた。
そしてその年の9月に発売されたiPhone 7は、耐水機能に加えカメラもアップデート、
しかもSuicaまで搭載された。
傷つきやすいことで話題になったジェットブラックというカラーもとてもクールで、半年も使っていないiPhone 6sを手放して、iPhone 7を購入した。
正直なところ...満足してしまっている。
2017年に発表されたiPhone 8も、iPhone Xも、CPUの性能は驚くほど向上した。
でも、ガラスのデザインよりiPhone 7のジェットブラックの方が好きだ。
それに、接触充電も便利だとは思うけど特に必要としていない。
何より、負荷の大きいゲームもしないし、iPhone 7のCPUで満足してしまっている。
つい先日発表されたiPhone Xs、そしてiPhone XRも、特に必要ないと感じた。
正直、今年こそはiPhoneを買い換えようと期待していた自分にとっては、拍子抜けだった。
iPhone Xs Maxは大きすぎるから自分にとっては論外として、iPhone Xsも購入しようとは思えなかった。
まず価格が高すぎるし、そこまでのお金を費やしてまで高性能なカメラやCPU、ディスプレイを必要としてもいなかった。
一番購入するか悩んだiPhone XRも、正直なところがっかりだった。
『画面が大きくて、セルフィーが綺麗に撮れて、しかも上位機種とCPUの性能が同じ』という、アジア圏で特に利用者の多いAndroidスマートフォンの特徴をまさに取り入れたような機種で、販売戦略的にはとても正しいと思う。
けれど、ホームボタンなしとはいえ6.1インチの大画面化によりiPhone 7や8よりもサイズは大きくなっているし、重量はPlusシリーズに近い値になっている。
さらに、3D touchまでも省いてしまった。
現在のiPhone 7の性能で十分な上に、望まない大画面化と重量化、そして高価格化を遂げてしまったiPhone。
今の機種が使えなくなるまで、購入し直すことはないだろう。
買い換えるときにも、もしかしたらiPhone 8や7を購入するかもしれない。
昔のような、心がときめいてワクワクするような、高額でも買わずには言われないような商品が待ち遠しい。
そんな商品を、心待ちにしている。